将棋で解説者が「これは詰みがたちですね」とか「詰みがたちではないですね」と言いますが、具体的な詰みがたちってあるのですか?
プロは経験上、そういう言い方をしているのですか?
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詰みがたちというのは、複数詰め手順があって、または玉方の応手にかかわらず、或いは手順前後でも王手していけば詰む形を総称して言うと私は思います。
したがって具体的なかたちはありません。明らかに詰んでいるので解説打ち切りと言えばいいのでしょうか・・・。
絶妙の手順で詰んでいるのを詰みがたちとは言いません。解説者は絶妙の手順を解説しなければなりません。
別にプロでなくてもわかるようになりますよ。
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下の図はわかりやすい例えです。
一見金銀3枚がしっかりくっついた矢倉のようですが、先手の持ち駒によってはいきなり詰んでしまいます。
つまり「詰み形」です。
強い人はこういう形を「読む」のではなく、「覚えて」います。
覚えてしまえばいちいち読む必要がないので、他の部分に時間を費やすことができます。
プロともなれば引出しに入っている「パターン」の数は半端ではないでしょう。
その膨大なデータをもとに「これは詰み形(ではない)ですね」と判断を下しているのだと思います。
なので、「プロは経験上そういう言い方をしている」と言えます。
…では、そういう「詰み形」を覚えるには?
やっぱり詰め将棋を多く解くのが一番効果的でしょう。
書くまでもないとは思いますが、下の図で持ち駒が
角と金(または銀)…▲1三角△2一玉▲1二金(銀)△同玉▲3一角成まで
飛車と金(または飛車)…▲2一金(飛)△同玉▲1一飛△2二玉▲1二香成まで
飛車と銀(または角)…詰まない
当然、上記のような「この形で何があったら詰むのか」もデータのうちです。
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詰む詰まないは、終盤で一番大切なことですから、プロでなくても、詰みそうな形、詰みそうにない形という判断はします。
先読みの途中で、その形で詰むか詰まないかを判断する必要がありますが、そのときにそのような判断が必要なのです。いちいちその全手順を読むわけではありません。
たとえば、長い詰め将棋を解く時にもそれはやっていますよね。
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