NHK将棋トーナメントの藤井猛VS丸山忠久の終局図8二香は、一発逆転といえる赤耳の一手だったのですか?
どうしてあの一手を見て投了したのですか?それまで攻めていたのは藤井猛の方ですよね。
将棋に詳しい方、解説をお願いします。
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飛車取りです。馬が動くと開き王手になるのですが、
その瞬間、8三香と飛車を取られてしまいます。
かといって、飛車を逃げると、8七歩成と攻められて
しまいますし、▲8二飛成、△同馬と飛車を切っても
次に8七飛と打ち込む筋もあって、負けになっているのです。
▲8三飛では、▲8六銀でも勝っていたようですから、
たったの一手で大逆転負けです。
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攻撃の要であった飛車が、あのような形でとられるとなると、投了もやむをえないでしょう。
いくら、藤井猛9段が攻めていたとはいえ、たった一手で逆転してしまうこともある・・・それが将棋です。
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将棋を知らない人でも分かるように簡単に言うと、将棋の駒で一番価値の高い飛車を藤井さんが盤上に打ったところ、直後に殺されたからです(=8二香)。
つまり、飛車を無条件で相手に差しあげた格好になったからです。
例えれば、会社でボーナスをもらってノリノリ気分(=優勢)の帰りに、現金入りの封筒をうっかり落としてしまった状態です。
そこで踏ん張れば(▲8二同飛成▽同馬)直ちに負けというわけではないですが、さすがに戦意喪失ということで投了したわけです。
将棋も人生も一手ばったりはつきものです。。
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確かに藤井九段の優勢だと思われますね。
藤井九段のうっかり、丸山九段の我慢でしょうか。
解説の木村八段は「藤井さんの戦意喪失」と
おっしゃっていましたがその通りだと思います。
それほど秒読みに追われているようには見えませんでしたが
桂取り、開き王手、場合によっては8六の歩を取れるような
そんなところに手がいってしまい、敗着になったのだと思います。
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