2012年3月23日金曜日

将棋についての質問 先手四間飛車対後手居飛車5筋位取りについて 定跡本には船囲...

将棋についての質問

先手四間飛車対後手居飛車5筋位取りについて

定跡本には船囲いからの急戦が解説されてますが

居飛車側が左美濃や穴熊にする事は可能ですか?



たとえばこんな感じに↓

開始日時:2010/06/19 13:27:22



▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩 ▲6八飛 △8五歩

▲7七角 △6二銀 ▲7八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉

▲3八銀 △5二金右 ▲3九玉 △5四歩 ▲5八金左 △5三銀

▲1六歩 △5五歩 ▲6七銀 △5四銀 ▲4六歩 △6四歩

▲9八香 △7四歩 ▲4七金 △9四歩 ▲2八玉 △7三桂

▲6九飛 △3三角 ▲9六歩 △2四歩 ▲3六歩 △2三玉

▲3七桂 △1四歩 ▲2六歩 △3二銀


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穴熊にするなら次の手順がお勧めです。

B級戦法の達人プラスの藤井システム猫だましという作戦を少し変形させました。(現在では、藤井システムにする人がすくないため)

ポイントは、5筋の位を左の銀で確保すること。

局面図は、▲37桂に△12香とあがったところ(▲46歩なら△41飛で受けようという意味)

ここで▲79角と引き△22飛に▲46角と構えるのがポイント。

以下手順だけを記載しますので△74歩▲66歩△84歩▲57銀△73桂▲68銀△54歩▲同歩△同銀▲55歩△43銀

▲67金△83銀▲88王△72金▲78金・・・とまあこんな感じで進めて以下後手が手待ちだと▲77銀▲98香▲99王▲88銀とまあ居飛車穴熊を目指せます。意外と先手に隙がないんですよね。1筋を狙ってきたらいったん▲26飛と浮くとか対処します。

この手法 ずっと前に倶楽部24で流行したことがありますがなかなかの戦法で、居飛車は、後手があばれてくる際は、丁寧に対処してこなければ居飛車穴熊をめざすというわかりやすい戦法です。



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組める、組めないで言うならおそらく組めると思います。ソッコーで咎められるような致命的な欠陥はないと思います。

ただ、正直組みあがった図を眺めてもどうみても得な作戦には思えません。

5筋位取りとのバランスでいうならやはり船囲いの方が優ると思います。急戦はなかなかうまくいかないようですが、持久戦調にして厚みを主張する、位押しする展開なら船囲いの方が他の金銀の増援が利きます。

左美濃にしてしまうと手詰まりになって、よくて千日手、というイメージです。



逆に、左美濃や穴熊とのミックスで言うなら普通に右四間にでもした方が主導権を握れそうです。


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左美濃は可能だと思いますが、穴熊は難しいと思います。穴熊を組むこと自体が手数がかかるのに、その上に5筋位取りでは手数がかかりすぎて無理だと思います。振り飛車側が何もしないで手をこまねいて見ていてくれるだけなら良いのですが、そうはならないでしょう。また穴熊だと5四の銀が連絡の無い浮き駒になってしまうし、陣形がすかすか過ぎて組めたところで作戦成功とは思いません。どこかで無理が祟ってしまうでしょう。左美濃は高美濃に組めば4三の金が5四の銀に連絡するので、考えられる作戦だとは思います。しかし掲題の手順では、7三の桂が負担になる可能性がありますし、振り飛車側も工夫が足りないと思います。例えば振り飛車側としては角を5九に引いて飛車を7筋に転換して歩交換する手順は無かったでしょうか。7筋で歩交換できれば居飛車は浮き飛車にして7四の歩を守るしかない。しかし、そうなると▲7二歩の垂れ歩の筋が生じて▲7一歩成を防ぐには▽4四角とするしかないので高美濃には組めません。だから有力は有力なのだけれど、やはり少し欲張りすぎの感があります。厳密にはやや無理な作戦なのかも知れません。でも「ゴーゴー左美濃」と銘打って研究手順を発表されている方がいるようなので調べられたらよいと思います。それなりに面白い戦いはできるだろうと思います。

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