将棋 棋譜検討 形勢判断のタイミング
この将棋なのですが、後手の指し手はどの部分がおかしかったのでしょうか。棋譜検討よろしくお願いします
▲7六歩▽3四歩▲2六歩▽4四歩▲4八銀▽4二飛▲6八玉▽6二王▲7八玉▽7二銀
▲5六歩▽7一王▲2五歩▽3三角▲5八金右▽3二銀▲5七銀▽9四歩▲7七角▽9五歩
▲8八玉▽8二王▲9八香▽4五歩▲6六歩▽3五歩▲3八飛▽4三銀▲9九玉▽2二飛
▲2八飛▽3二金▲7八金▽2四歩▲同歩▽同飛▲同飛▽同角▲2八飛▽2三歩
▲4八銀▽3三角▲8八銀▽5二銀▲1六歩▽1四歩▲6七金▽6四歩▲7五歩▽6三銀
▲9六歩▽同歩▲9五歩
また「形勢判断をすること」についてなのですが
形勢判断のタイミングなのですが、どのタイミングで行うべきなのでしょうか。
よく聞く話が「駒のぶつかり合いや捌き合いが起きた時」「敵玉を寄せる時」なのですが、実際にはどのタイミングでしていいやら良く分からない感じです。
そこで質問ですが、例えばこの将棋ではどのタイミングで形勢判断をするのが良かったのでしょうか。
形勢判断をするタイミングのコツ等、教えていただければ有難いです。よろしくお願い致します。
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形勢判断とは、自分がどの程度有利か不利かを判断することですから、先読みの各枝分かれすべてでやるものです。またその途中でやって、その次の先読みをすべきか判断するときにも使います。
質問者は、おそらく、テレビなどの解説で、解説者が「さあ、ここで形勢判断をしてみましょう」などといい、コマの損得や働きを比較するのですが、それは一例を言っているに過ぎず、本当はそれはすべての読みの行き着くところ、あるいはその途中でやるものなんです。でないと、先を読んだ意味がないではないですか。
形勢判断というと難しく感じますが、有利か不利かを勘を働かせながら比較するだけのことです。
強い人は、先読みの量だけでなく、この形勢判断能力が優れているので、あまり深く読まなくても強いのです。
コンピュータ将棋では、形勢判断は評価値という数値にします。
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▽4五歩(24)は時期尚早。本当は4六に銀か歩が有って駒がぶつかるタイミングで突きたい。でも▲9八香の後だから全く無い手でもない。しかし、その場合は4四の地点に飛車か角か銀を進出させないと▽4五歩を突いた意味がない。だから、▽4五歩としたからには26手目は▽4三銀でなければならない。▽4四銀となれば▽4五歩の顔が立って5筋の歩を交換する狙いも生じます。しかし▽3五歩(26)は、これまた時期尚早。▽4四飛~▽3四飛と2手続けて指せれば好形だけど欲張りすぎ。▲3八飛(27)とされては、もう▽4四飛は間に合わない。遅まきながら▽4三銀(28)だが▲3六歩▽同歩▲同飛で先手指しやすい。でも28手目は▽2四歩があったかも知れない。▲同歩なら、そこで▽4四飛。▲2三歩成▽同銀に▲6五歩でも▲2八飛でも▲3六歩でも▽2四飛。これなら▽3二銀▽4五歩▽3五歩がすべて活きている。▲2四同歩でなく▲2八飛でも▽4四飛▲6五歩▽2五歩▲同飛▽2四飛▲同飛▽同角▲1一角成▽2八飛。ただ▲3六歩▽同歩▲同飛▽2五歩▲3七桂▽4四飛▲2五桂▽2二角▲3四歩とされると▲2三歩も残って苦しい感じ。▲3六歩▽2五歩▲3五歩▽2六歩▲2八飛▽4四飛▲2六飛▽2四飛なら結構さまになってる気もする。本譜は▽2四歩(34)と仕掛けたが、これでは▽3五歩▽4五歩の2手が全然活きていない。▽3四銀▽4四角▽3三桂とすれば▽2五銀~▽3四銀で2筋をずんずんですから先手も焦るでしょう。▲2八飛(39)で後手不利です。▽3五歩▽4五歩が後手の角筋を止めて先手の角筋を通す酷い手になってます。
形勢判断をするタイミングは、後戻りができない手を指す時です。つまり桂香歩を動かそうとする時はその先の想定局面の形勢を判断する。相手が読みに無い手を指して想定局面にならなかった時はその局面で形勢を判断する。その局面になってから形勢判断をする時は相手が読み無い好手か悪手を指してきた時だけです。普通は何手も前から形勢を判断します。
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この局で最初に形勢正判断をしなければならないのは、34手目からの飛車交換後です。
飛車交換後に先手は自陣に飛車を打ち、後手の飛車打ちを消す為4二銀と引いていますが、これはかなりの悪形です。後手だけ飛車を持ち、先手は常に飛車打ちに気を使わなくてはいけません。
なので先手が飛車交換に応じたのは悪手だったと思います。
後手は無難に指し、キズが見当たりません。後手優勢です。
今後の方針としては、角頭を狙う上からの攻めが効果的だと思われます。
先手が穴熊で固いですが、攻める手が非常に難しく後手は好きに攻める事ができます。
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