2012年3月8日木曜日

将棋 四間飛車対居飛車穴熊 この仕掛けは成立?不成立?

将棋 四間飛車対居飛車穴熊 この仕掛けは成立?不成立?

プロの実戦からの質問になるのですが・・・



http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=4729



30手目に後手が▽6五歩と仕掛けて、激しい戦いになったのですが・・・この仕掛けは成立しているのでしょうか?



40手目に後手が▽3九角とし、以下



▲5八飛▽5七角成▲同金▽7六歩▲7四歩▽7七歩成▲5五角▽6二金直



▲7三歩成▽同銀▲7二歩▽6一王▲3一角



と進みましたが・・・▲3一角で▲7七角と先手にと金を消されたら、駒損の上に攻めの手がかりまで消されて望みがないような局面に見えてしまうのですが・・・この変化は後手大丈夫なのでしょうか・・・







質問ですが、後手の30手目からの仕掛けは無理筋なのでしょうか。



この将棋について解説されている本がありましたら、ご紹介していただければ非常に有難いです。



ご回答よろしくお願い致します。


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「七冠王、羽生善治。」に載ってました。平成8年4月に「将棋世界 4月臨時増刊号」として発行されたA4サイズより少し小さい雑誌です。

▽6五歩(30)には「相手の陣形が整う前に積極的に仕掛ける。」との短評がありますが、厳密にいえば少し無理だったようです。▲5五角打(47)に「お互い怖い形だがこの角が急所の一着で真田やや有利。」とあります。48手目に▽8五桂が利かないようではおかしいのですが、▲8二角打で詰んでしまうのです。となれば2手かけて▽7一玉としたのが後手の利になっていない。そこで居玉ならどうかという発想が生まれて、藤井九段が藤井システムを開発するヒントになったわけです。▲3一角打(74)には短評がありませんが、▲7七角と手を戻されても後手を持って自信が無い気がします。▽9七歩▲同香▽8五桂▲8六角▽9七桂成▲同角▽9五香みたいな順で受身になってしまうのを気にしたのかもしれません。▲9八桂(83)の短評が「敗着。▲9八銀ならきわどいが勝ち。以下▽9六銀は▲8八玉▽9七角▲同銀▽同銀不成▲7七玉でわずかに詰まない。」とあります。

▲9八桂▽9六銀▲8八玉▽9七角▲7七玉▽8八角打▲6八玉▽7九角成▲6七玉▽7八銀▲5八玉▽6九馬▲4八玉▽4七金▲同金▽5九馬▲3八玉▽4九馬▲2八玉▽2六香までの詰みといった際どい詰み筋などがあって、▲9八桂では受けになっていなかったのです。もし▲2五歩型でなく▲2六歩型だったら▽2六香と打てないので、先手真田七段の勝ちでした。このように本当にぎりぎりの終盤戦でなんとも難しいです。▽6五歩(30)の仕掛けは厳密には無理筋といっても、プロでもそうなのですから、アマチュアならどっちが勝つか分からない勝負だろうと思います。

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