NHKで将棋の対戦番組をみてたのですが、突然、棋士がが頭を下げて対戦が終わりました。
私には、詰んでる事が解らなかったので、突然頭を下げた様に見えました。
後に、解説者の解説を聞くと、「ふむふむ、詰んでるな」と理解できました。
プロってスゴイですね。
そこで質問なのですが、プロの棋士は、何て先前で詰んでると解るものなのでしょうか?
質問の仕方を、”プロの棋士は、”と聞くと、プロとはいえ、棋士のレベルによって異なるでしょうから、
「一般に将棋は、」といったニアンスで知りたいのですが、何手目くらいから、または、何手前から
勝敗は決まるのでしょうか?
極端な話、1手、2手では、どう考えても詰んでるとは見えないですよね。
でも20手、30手となると、実は詰んじゃってる事に気が付かないで、さし続けてるなんてことは
ざらなんですかね?
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ご覧になった対局では詰みがあっての投了だったようですが、詰んでいなくても逆転不可能と判断しての投了はよくあります。
詰んでいる場合の投了のタイミングですが、一般的には詰め手順に入った時点では双方ともに詰みがあると認識していることが多いと思います。ただ、NHK杯は30秒の秒読みですし、他の棋戦でも最終盤は1分将棋になっていることがよくあり、お互い読みきれずに運を天に任せて指すということもあるようです。たまにですが、1手詰をうっかりして逆転負けなんてこともありますね。なかには、1手で2回逆転したなんてこともあります。必勝の局面で、トドメと思って指した手が大悪手で逆転、ところが相手がそれに気づかず投了して再逆転という珍しいケースです。
1手詰をうっかりしたというレアケースは別にして、詰め上がりまで指すのは気持ちの整理がつかないなどの理由があるようです。指している最中から頭のなかで「あのときの手がよくなかった。あそこでこう指していれば」などと一人感想戦が始まっているときは、だいたいが負けパターンです。ずるずると指しているうちに頭金なんて、いまいちカッコ悪いのですが。
そんなわけで、ケースバイケースではあるんですが、投了の十数手前ぐらいには片方は「どうやら勝ちだな」と思い、片方は「負けのようだが、せめて一矢報いたい」と形作り(でも凡ミスしたら許さんぜよ)的な手を指すように思います。
ちなみに中原さんが大山さんから名人位を奪取したとき、「いつ勝ったと思いましたか?」という質問に、中原さんは「名人が投了したときです」と答えたそうです。
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持ち時間の長い棋戦で、終盤が難解ではなければ、20手~30手前には詰みを読みきっていることが多いです。
難解の終盤戦では、詰み筋を読むより、必至や受けなしを狙うほうが多いので、5手~10手前くらいです。
NHK杯のように持ち時間が短い将棋で難解な勝負だと、平均して、投了前の10手くらいに勝負は決まってます。
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