2012年3月8日木曜日

将棋で、歩を垂らすとは?

将棋で、歩を垂らすとは?

ある新聞に将棋の対局が掲載されているのですが、その解説記事を読んでいて、不思議に思ったのです。



ある時の、Aの図では、金将と歩が並んでいたところで、金将が歩の前に進みましたが、解説記事では、「金を歩の頭に進めるとは手堅い」と書かれていました。

ところが、異なる対局のBの図では、銀将と歩が並んでいたところで、歩を進めたのですが、解説記事では、「これは、上手い垂らしですね。この歩を垂らされたことで、後手は苦しくなった」と書かれていました。



歩の場合、進むときには、「前に進む」とは、表現しないのでしょうか?それとも、金将や銀将と並んでいた時には、「垂らし?垂らす?」と表現するのですか?



将棋は素人ですが、一応、全ての駒の動かし方と並べ方は理解していますし、ルールも基本的なものは理解していると思います・・・・。なるべく、判り易く解説をお願いします・・・・。


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進める・・・盤上の駒を(歩なら1マス)前に動かす

垂らす・・・駒台の歩を、次に成れる位置(敵陣の2段目~4段目)に置く



という区別になるかと思います。金銀の配置とは関係ありません。ちなみに「垂らす」という表現は歩のみ(まれに香も)について用いられる表現で、他の駒を同様の位置に打っても「垂らす」とは言いません。



ご質問の中に出てくる

>異なる対局のBの図では、銀将と歩が並んでいたところで、歩を進めたのですが、解説記事では、「これは、上手い垂らしですね。この歩を垂らされたことで、後手は苦しくなった」と書かれていました。

これはちょっと理解ができません。盤上の駒を動かしたのでしょうからこの場合も「進める」が正しいと思います。実際誰と誰の対局の何手目かを教えていただければ判断ができますが、恐らく何かの誤りではないかと思います。



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歩を垂らす、というのは、歩を「と金」にするための一手前の手です。

歩が金と同じ働きをしたら、大きな得になります。

歩を敵陣で動かせば、歩は成って「と金」となって、

金の働きができるのです。



このために次に歩が成れる位置に歩を打つことを、

歩を垂らすと言います。そして、その歩を「垂れ歩」と呼びます。

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