2012年3月20日火曜日

1将棋で升田式石田流と石田流本組みではプロの戦いで何対何くらいの割合でさされて...

1将棋で升田式石田流と石田流本組みではプロの戦いで何対何くらいの割合でさされていますか?

2本では本組みがあまりかかれていないのはなぜですか?

3組めるなら本組みのほうが強いのですか?


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1:40年前に升田幸三が升田式石田流石田流を編み出すまでは本組みのほうが指されていました。

それ以降、升田式石田流が流行し、現在も新手がどんどん出ている状況で流行しているので、40年前以降は圧倒的に升田式石田流が指されていると言えます。

また、他の回答者が▲7七桂型は指されないと回答していますが、また復活しました。

一時期消滅しましたが、より早く動く升田式石田流が指され始めました。

というように次から次へと新手が出てくるのです。



2:本は基本的に流行型と最先端の変化を解説する傾向にあるからです。

もちろん、比較的新しいものでも本組みの変化が書かれているものもあります。



石田流の極意―先手番の最強戦法 (振り飛車の真髄) 鈴木 大介

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3:最近はそうでもないです。

升田式石田流の新手が発展しまくっているので、むしろ升田式石田流のほうが指したい戦型になっています。

久保二冠も棋書でそのようにコメントしています。

「▲6六歩と突くと、残念ながら升田式石田流から離れてしまうが、積極的に戦う久保流の指し方を解説したので、ぜひマスターしてもらいたい。」

久保利明の最強振り飛車戦略 ーP222の石田流久保システムより抜粋。



石田流をひと通り理解できるオススメの棋書はやはり今や定番中の定番のこれですね。



久保の石田流

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補足に、7六飛、7七桂、9七角の形を石田流本組みと考えるとの記載がありますので、修正しますね。





1.今はプロの世界で本組みはあまりありません。たまにありますが、全体としては少ないですね。割合は統計を取ってませんし、情報もありませんので、正確にはわかりません。

現在プロの世界では、7七角型の方が、7七桂型より勝るとの考え方が主流であるため、7七桂型を指す人は大変少なくなってます。



2.本で書かないのは、あまり指されない形だからということになります。

升田式から石田流本組みに変化していく形が今は多いのですが、7六飛と浮いた瞬間に居飛車から角交換をされていまうので、もう本組みにならないため、書かれることが減った、また、角交換をされない場合でも、今では、7七角型が勝ると考えられているので、書かれていないんだと私は思ってます。



3.これは、ケースバイケースですね。

石田流本組みは、中原流石田崩しといわれている本組み崩しの手順が確立されているのと、端角にすると、佐藤康光さん考案の端飛車による角頭攻めの2つ有力な手段があり、組めれば作戦がちといわれることは無くなりました。

7七角型が有力とされているのは、6五歩と振り飛車から仕掛けていくと、角道が通り、角が捌けて行きやすく、また、桂馬の活用がしやすい、また、振り飛車から、8六歩と仕掛けて、飛車交換を迫り、受けてくれば、逆棒銀の形で攻めるといった狙いが有り、これも振り飛車捌きやすいと考えられているからです。

もちろん、相手の駒組み次第では、石田流本組みが戦いやすい場合もあります。

この辺りは、詳しく掘り下げると、本ができるほどたくさんの変化があるので、「久保の石田流」を読まれることをお薦めします。



参考になれば幸いです。

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